桜が見守る2007/04/06 13:12

春。
何人かの友人を見送る。

いくつかの設計プランを構想しながら
桜の下を歩き(写真は千鳥ヶ淵の夜桜)
昨日は京都にいました
(この報告はまたいずれ)

桜の咲く季節には人と人の繋がりに
大きな変化が訪れるような気がします。

それを彩ってくれるのが、儚くも美しい桜なのだから
悪くない。

来週からは日大も明治も授業が始まります。
真っ直ぐな瞳に出逢えることを楽しみにしつつ...

そぎ落としながら残ったもの2007/04/10 10:04

モダンリビング連載「響きのかたち」
2回目が掲載された号が発売されています。

今回はルイス・カーン設計の「エシェリック邸」を取り上げています。
カーンについては書き始めると本当に沢山のポイントがあり
規定の文字数でまとめるのに大変な苦労をしました。
次々と、そぎ落としながら残ったものはこの家の「音楽的」な部分。

そして、私が建築に対して感じている「音楽的」な事を
少し自己紹介的に綴っています。
是非ご覧下さい。

松林2007/04/11 19:05

現在、基本案作成中の住宅敷地の南となりに
写真の松林(?)があります。

植木用の松という感じではあるものの、ちょっと
大らかに育っているような印象もあります。

なかなかプランニングが難しく、今日も敷地に行ってきました。
この松を信じて、開いてしまうと
いつまでこの状態でいてくれるか分からない。
とはいえ、少し建築に組み込みたい風景ではあります。

さて、どうまとめるか....近隣を2時間ほど歩きながら
考えていました。

祇園の枝垂桜2007/04/14 10:33

やっと、一息。

少々疲れが出ているので、この週末は
すこしペースダウンして行こうかと思っています。

さて、先週京都に行ったときの写真が出来ました。
今回は久々にアナログカメラにポジフィルムを準備して
出掛けたので、現像などに時間がかかりました。

今回の旅の目的は大きく2つ
一つは、水を巡る旅。
水源の聖地である貴船神社や上賀茂、下鴨神社など
水に関わりの深い場所を意図的に巡ることでした。

そして、もう一つ。
満月の時期に京都の桜を見ること。
満月は暦で調べて日程を設定。桜は祈るしかありませんでしたが
8分咲きから満開でした。

満月の夜に、この円山公園の枝垂れ桜と一緒に観月するというのは
なかでもクライマックス。雨上がりの空に美しい月が上がりました。
私にとってこの枝垂れ桜は九鬼周造の「祇園の枝垂桜」
という短編のイメージと共にある。
いずれ何処かでゆっくり書いてみたい気もしますが

「どんな狂態を演じても、どんな無軌道に振舞っても、この桜の前ならばあながち悪くはない」

という一節が20代の頃から好きでした。
やっと念願かない、賑やかな円山公園でひたすら眺めて過ごしたひととき

伝えられるモノ、受け止められるモノ2007/04/17 20:35

写真は新宿御苑の八重桜です。
先週の土曜日に合間を見つけてさっと一人で行ってきました。
目的はお花見...ではなく、明治大学で前期の課題設定地にしているので
あらためて状況を確認しに行きました。
新宿御苑はソメイヨシノのあとも八重桜や枝垂れ桜がしばらく楽しめます。

さて、授業の方は今日で日大も明治も2回目が終わりました。
日大は偶然(?)クラス全員が去年1年生で教えた学生です。
今までを多少知っているだけに、これからどう成長していくか
見届けていこうと思います。

明治は学年が違うので全員初顔。
先週、自己紹介をしてもらいましたが
やはり、建築やコンセプトをどう考えていくか...
それを聞いた方がキャラクターが分かるモノだと改めて感じた授業でした。

前期は、月火と大学に行くことになりますが
伝えられるモノ、受け止められるモノ
を考えながら、向き合っていこうと思っています。

手で表現するのもの2007/04/21 10:12

青山に計画中の住宅。
基本提案の追い込み中です。

一番最初に見ていただく提案書は基本設計の一歩手前くらいの
レベルまでつくります。
それは、ラフなプランや模型だけでは意図している空間が
伝わらない...と思うからです。

平面、断面などの一般図はもちろん、毎回結構な点数のパースを起こします。
もちろんここに至るまでにはスケッチブックの上での検討が
3ヶ月ほども繰り広げられていますが、提案書にするときは
あらためて鉛筆+水彩で描きます。

手で表現するのものには感情が込められていくから
CGでは表せないものも描かれていきます。

この水彩セットは一緒に世界一周した携帯用のモノ。もう10年以上愛用しています。
sidewayに掲載されているスケッチもこの水彩セットから生み出されたわけです。

手から出るモノを手がかりに設計されていく空間が
住まい手の方の喜びに繋がることを祈りつつ....