龍が舞い降りて2007/08/02 21:33

二日前のこと
ふと空を見上げると、夕日に染まる一筋の雲
まるで龍が舞い降りてきたよう...と思いました。

次の瞬間、この雲は青い闇の中へ...

いよいよ明後日、大井の家のお披露目です。
今日の現場も追い込み作業。

なんとか、良い状態で見ていただけることを祈りつつ...

オープンハウス終了2007/08/06 10:17

「大井の家」
無事に、2日間のオープンハウスを終えました。

猛暑の中、見に来ていただいた方々には
本当に感謝...です。

やはり、皆さんが来られる数時間前に「完成」の状態を
私も目にしました。
皆さんの目にはこの空間がどのように写ったでしょうか?

家を育てるのは2007/08/11 07:48

大井の家、昨日無事にお引き渡しを済ませました。

毎回のことですが、喜んでいただき、嬉しい気持ちと
手が離れて寂しい気持ちが入り交じります。

発売されたモダンリビングの連載「響きのかたち」では
カルロ・スカルパ設計の住宅を取り上げて
竣工したあと<家が育つ>ことについて執筆しています。
良いタイミングだったので、コピーを差し上げました。
これから、この家がどのように育っていくのか?
見守っていこうと思っています。

お盆はお休みをしないので
追い込みの疲れを癒しつつ、「次の空間」を構想していこうと思います。

切り取られた夏の空2007/08/14 10:06

昨日、最近気に入っているスケッチブックを購入するために
渋谷のbunkamuraに立ち寄りました。

地下にある中庭兼「ドゥ・マゴ」のカフェスペースは
心なしかひんやりとしています。
見上げると、切り取られた夏の空

お盆の間は静かです。
電話もほとんどかかってこないし、メールも少ない。
芦研時代、芦原先生はお盆に仕事をされるのを「いいなぁ」と
言われていましたが、分かる気がします。

9月に旅をする予定の私は今のうちに
設計中のプラン構想、モダンリビング原稿の準備などなど...
静かなアトリエで進めています。

海風と波音、星空2007/08/15 11:12

昨日は夕方から逗子に行きました。
逗子海岸にある「音霊 SEA STUDIO 2007」
一青窈さんが出演されると言うことで、チケットを取ってあったのです。
はじめて触れる生演奏。

砂浜に海の家のように仮設で作られたライブハウス。
海水浴をしている人々に混ざって、整理番号順に開場時間を待ちます。
海風が心地よく、案外快適な環境で音楽を楽しめるのでは...と
思っていましたが、中にはいると想像以上に過酷な環境でした。
基本的な作りは比較的小屋組のしっかりした木造ですが
屋根に断熱はなく、音と視線をある程度遮るために限定された開口部
せめて上部に空気抜きがあれば...と思いますが、ないために
海風もほとんど抜けず。
(海の家は仮設ですからしかたないことでしょう)
そこにスタンディング500人の熱気が封じ込められているわけです。
ものすごい量の汗をかき、やや朦朧としながら聴いていました。
換えのTシャツを持参して正解。

演奏の方はスケールに合わせた編成なんでしょう
ドラム、ベース、キーボードにトランペット(+フリューゲルホルン)を
交えたバンドでした。
演奏が始まると、一青さんの存在感が際立ちます。
表情、動きそして、もちろん歌声。
気さくにオーディエンスの声に応じながら
すっと<世界>に入り込んでいく...

本当に多彩な「色」を持っている人だと思いました。
暑さとスペースのなさで、ノリノリで(笑)聴くのは出来ませんでしたけど
ジワリと染みいりました。

体力はきつかったけど、エネルギーを貰ったひととき
終わって浜辺に出ると、心地よい海風と波の音、星空...

「55houses 西の家、東の家」2007/08/17 09:35

モダンリビング創刊55周年記念展として
企画された展覧会が銀座松屋の7階、 デザインギャラリー1953ではじまりました

「55houses 西の家、東の家」

私は、後半の 8/29-9/10 に「南青山の家」を出展します。

前半・後半で展示が入れ替わります。
詳細は上記のリンクをご参照下さい。

なお、会場構成は隈研吾氏が担当されています。

昨晩は拙著「サイドウェイ 建築への旅」のブックデザインをしてくれた
徳田祐司さんの独立お披露目パーティーでした。

青山霊園の緑に面した素敵なオフィス。
私は現在手狭となってきたアトリエで苦労しているので
思わず「引っ越したい」と思ってしまいました。

そして、思わぬ嬉しいこともありました(内緒です)。

同じ1968年生まれの徳田さん。
夜風に吹かれて神宮の花火を眺めながら
「お互い頑張ろう!」と思っていました。

秋の気配2007/08/20 10:35

土曜日に、多摩川の花火大会がありました。
今年は4年ぶりに同日開催の世田谷花火大会も復活して
2カ所で同時に上がる花火を静かに楽しみました。

例年は、何組かお客様をお呼びするのですが
今年は缶ビール1本もって屋上に上がり...
これはこれで、贅沢な夕べでした。

風が心なし秋の気配

おそらく今日ぐらいから、世の中が本格的に動き始めることでしょう。

そのタッチの差に2007/08/22 09:33

夏を彩る雄大な雲

先日、合間を縫って森美術館で開かれている「ル・コルビュジエ展」に行きました。

絵画作品が沢山あったこともあり、建築のためのドローイングと
それ自体が作品となる絵画との関係をずっと考えながら見ていました。
そのタッチの差に、長年の疑問を払拭してくれる手がかりがありました。

そして、原寸で復元されているパリの住居+アトリエ、マルセイユのユニテ
も体感できる素晴らしい展示で、最後に休暇小屋の復元が迎えてくれます。
カップマルタンの休暇小屋は私も現地で体験しましたが
いつの間にか、自らのスケッチ、写真のスケールに左右されて
体感していた空間の大きさが自分の中で変化していったようです。
リセットされたような、不思議な感覚が残ります。

昨晩は、ギャラリー間で「卒業設計日本一」展のオープニング
3位の桔川案は大学の研究室後輩で、学部の審査には私も入りました。
コンセプトが「建築」に何とか辿り着いているという意味で
評価できる作品です。
あとは、1位を獲得していた藤田案の丁寧なドローイング。
最近、「空間を探す」ために手が動かない人が多いなか、印象に残りました。

11年。2007/08/25 09:55

11年。
それは名手マーク・ジョンソン、クリフ・アーモンドとのトリオでの活動期間。
矢野顕子のブルーノート公演に行ってきました。

生でパフォーマンスを聴くのは恐らく14年ぶりくらい
前回は、オーチャードホール。ギターに故・大村憲司を迎えていた。

独特のMCでも聴衆を惹きつけてしまうけれど
一番驚いたのは<進化>のぐあい。

もともと、過去の名曲や最近の曲などを見事ヤノアキコ流に
アレンジしてしまうのですが
一番インパクトが強かったのは、自身の曲を一瞬原曲が分からないくらい
挑戦的に変奏していたこと。
きっと、名手2人との長いコラボレーションが
それを深めているだろうし、恐らく矢野さんのピアノスタイルも
どんどん進化している。

幸福な余韻

「本牧の家」着工2007/08/29 20:24

本日、無事「本牧の家」の地鎮祭を終えました。

家の中を移動していく光が、地球の動きを伝えてくれる
そんな空間を目指しています。2月竣工予定。

それから、夕方、銀座に行ってきました。
昨日模型の搬入をしたのですが、かなり早めだったので
会場の雰囲気が分からず、確認を兼ねて...。

ゆっくりと、他の方のパネルや模型も見てきました。
会場には、A4サイズのクリアーファイルが出展者分置いてあります。
これは、それぞれに送られてきたものを、建築家がそれぞれ
入れたい情報を挿入して送り返したものです。
結構、個性が出ていて面白いモノがあります。

となりにあるセレクトショップは、非常に洗練されたデザインのものが
集められていて、こちらもオススメです。

なお、徒歩数分、京橋駅前のinax銀座では
『第27回INAXデザインコンテスト受賞作品展』
も9/8まで開催されています
「黒箱-渋谷H」が入選していますので
写真などの展示がされています。

あわせてご覧下さい。