立ち止まる時間2008/06/01 15:00

昼過ぎにリビングに射し込む光
穏やかな晴れ間
散歩にでも出掛けたいところですが
週末にかけて腰の調子が悪くなり、今日は家でゆっくり過ごしています。

この春から復帰した日曜日の「スカッシュ・スクール」もおやすみ。
また面白くなってきたところだけに残念です。

でも、この家にいるとこういうときも救われます。
今はテラスで揺れるモミジの葉を眺めながらこれを書いていますし
写真のように、光を切り取るための窓からは
絶え間なく変化していく陽光が「カタチ」をつくっていきます。

モダンリビングの連載で次に取り上げるテーマを考えながら
候補になるものの文献を読んだり
録り貯めていた映画を観たり・・・
最近、「立ち止まる時間」の大切さをよく考えます。

建築家として独立してもうすぐ10年。
走り続けてきた年月をゆっくりと見直していく
そんなタイミングなのかも知れません。

その「次」を考えていくために。。。

情熱が支えるもの2008/06/04 20:36

スタジオの雰囲気

日本大学の授業から戻ってきました。
今日は水族館課題のエスキース。

そして、昨日は明治大学の班別講評会でした。
「桜並木の家」の分筆前敷地を対象に
<アトリエのある住宅>の設計をしていました。

講評者は昨年に引き続き矢野一志氏。
インドにも一緒に行った大学時代の同級生です。

熱意のある学生の発表には、講評にも熱が入ります。

建築に対する無垢な情熱が、どこまでも続いていくよう
祈りながらいつも指導をしています。

自分自身が現在設計活動をしているのも
結局はより美しく、心地よい空間をつくりたいという
情熱が支えています。

そんな気持ちが素晴らしい建築空間に結びつくと
信じているからかも知れません。

今日でやっと1件、実施設計の図面を送り出しました。
さて、情熱の結果はどんな空間に結びつくだろうか...

自然のチカラ2008/06/06 19:57

ブルーシートで雨よけ...
昨日はアクアラインをくぐり、館山道に乗って
「海辺の家」の現場にて打合。

突然の雨や強風、そして唐突な青空
めまぐるしい変化でした。

ちょうど現場に着いたときは
青空が顔を見せ、海面も背後の新緑も一層際立ちます。

この場所にくると、かなりの道のりであるにもかかわらず
なにやら元気になります。
海と山に囲まれ、自然のチカラが強い場所なのかも知れません

久々に動かしたアルファ(1974年式 spider)も元気に走ってくれ
往復4時間ほどの行程でしたが
実は、ツアラーだな...と、改めて実感しました。

受け入れる手2008/06/09 11:17

この手の意味は・・・
土曜日に、モダンリビングの最新号が発売になりました。

連載「響きのかたち」(P245)
今回は、3月に行ってきたインドのチャンディガールを
テーマとして取り上げました。

使用したスケッチはこの「開かれた手」。
ル・コルビュジエのデザインによるものです。

この原稿を書きながら、ずいぶん「手」について考えました。
今という時代だからこそ「手」を見つめることに
深い意義があるのではないか...と。

それから、P233のニュースコーナーで
オリジナルデザインの照明器具「FU・TA・RI」 を紹介いただいています。

あわせてご覧下さい。

様々な「つっこみ」2008/06/11 09:45

講評会の様子

昨日は明治大学の2年生第1課題 全体講評 でした。

各班2名の優秀作を選出し
全講師+学生の前でプレゼンテーションを行います。

廣部班の優秀作品は
鈴木将平 案(6/4に写真あり)、柳下麻里奈 案(写真)
でした。

どちらも、桜並木の家の分筆前敷地を想定して
1/30の大きなスケール模型を作成した力作です。

講評会では様々な「つっこみ」が先生方からされますが
貴重な意見を今後に生かしつつ、良い経験になったはずです。

私の方は、悩みに悩んだ「ディーノの住宅」を纏め始めました。
今月末の提案を目指し、急ピッチで図面を描いています。

今だけの光2008/06/17 19:14

アルファロメオと階段
日曜日からちょっと体調を崩しましたが
なんとか、今日の授業には行くことが出来、なんとか峠は越えた感じです。
突然発熱して動けなくなるという不思議な症状でした。
特に日曜日は高熱が出てきつかったです。。。

先週は、「本牧の家」に写真家の追加撮影が入り、私もスナップを撮影していました。
引渡前に残工事がかなりあったというのが
再撮影の理由なのですが、3月とは太陽高度が違うので
今でしか撮影できない光になっていると思います。

この写真は私の撮影した玄関の見返しですが
この時期はトップライトからの光がここまで落ちてきます。
足元の地窓は、アルファロメオの一部が見えるように考えていて
ちょうどピニンファリーナのエンブレムも見えます。

光の陰翳のグラデーションで空間をつくろうと
挑んだ住宅。一年中違う光を生活空間にもたらしてくれるはずです。

MOBILE ART2008/06/20 19:05

手掛けたのは建築家ザハ・ハディド
建築家ザハ・ハディドの設計した
シャネルのアート・プロジェクト「モバイルアート」を体験してきました。

建築は<移動可能>を前提にザハがデザインしたもの。
あらかじめ予約しておいた時間に行くと、待合いで少し座り 案内されます。

一人一人、デジタルプレーヤーとヘッドホンを準備され
少しのタイムラグでスタートしていきます。
そう、ヘッドホンからの声に導かれてその通りに行動するので
動きは自分一人だけのタイミングになるわけです。
だから、同じ空間に存在している人々は
同時間に違う時間軸に乗って存在している。

その時間に働きかけているような効果が
とにかく面白かったです。

建築の造形は完全に3次曲面で構成されていて
もう、「建築」と車などの造形との境界線が
無くなっているかのよう。
モバイル(動く)という点もそれを強調しているかも知れない。
ふと、その前にオペラシティで見てきたF1カー
特に2005年型のフェラーリが思い浮かぶ。

速度のデザイン、体験を包む器としてのデザイン
時代の中で確実に「動いていく」ものに向き合った時間でした。

表紙になりました2008/06/21 19:35

庭に面した建具を全開にしたところ

本日発売の「新しい住まいの設計」8月号に
「大井の家」が掲載されています。

表紙にも使われていました。

かなりのカット数で紹介されており
写真も良いのでぜひご覧下さい。

文章も嬉しい切り口でした。

「所在感」のようなもの2008/06/24 18:40

これは花菖蒲
明治大学から戻ってきました。

今は、生田緑地に建つ「エコ・ミュージアム」の課題に
取り組んでいます。

ただ、展示するだけではなく
<自然と向き合う居場所をつくる>
というテーマを廣部班は設定しました。

自分が存在する、と言うことに空間から
「所在感」のようなものを創り上げていく

さて、あと2週間で上手く建築になっていくかどうか...
学生の頑張りに期待します。

この写真は設定敷地確認のために訪れた
生田緑地で撮影しました。
美しい色です。

ブログ移行のお知らせ2008/06/25 09:22


使い勝手を優先して、ブログをamebloに移行することにしました。

しばらくは様子を見ながら...ですが
新アドレスは

http://ameblo.jp/hirobe-t/

となります。

宜しくお願いいたします。