「見る」そして「考える」2008/04/04 11:32

スケッチ風景
「本牧の家」のお引き渡しが終わって
風邪をひいてしまいました。

いままで、ほとんどの仕事で完成後にダウンしています。
褒められたことではありませんが
つい、完成に向けて緊張感のなか無理をしているのでしょう...

この写真はインドでコルビュジエ設計の美術学校をスケッチしているところ
同行の友人が撮影してくれました。
早いもので、この日からもう一ヶ月になります。
大体、旅先のスケッチ風景はこんな感じです。
描きながら時間をかけて「見る」そして「考える」。
こういう時間はこれからも大切にしていこうと思います。


お知らせ:
あまりにもスパムが多いので、現在トラックバックの受付を停止しています。
コメントは今まで通り書き込めますので、宜しくお願いします

オープンハウスを終えました2008/03/31 10:16

連続していく空間
週末に「本牧の家」のオープンハウスを無事終えました。

外構を中心にまだ残工事がありますが
昨日がお引っ越し。新しい生活がスタートしているはずです。

光の移り変わりを感じながらの毎日
積み重ねていくことで、空間も育っていきます

追い込み中2008/03/26 20:15

光のグラデーション
「本牧の家」
現在、最後の追い込みです。
明日には一本の落葉樹が植えられます。

共に暮らす落葉樹との関係を考えながら
設計を進めた住宅なので
これが入らないとなかなか最終形が見えません。

いつものことですが、お披露目に来られる
方々とほぼ同時に、私も完成した姿を見ることになります。

この写真は、階段室を見下げたところ
夕方には地窓とスリットから夕陽が差し込みます。

重ねられるスケッチ2008/03/24 17:26

スケッチブックと道具

いつも持ち歩いている
スケッチブックに、重ねられるスケッチ

「最初の提案」をとても大切にしています。

ほとんどのプロジェクトがその時のイメージを
引き継ぎ、煮詰めていくというプロセスで完成をむかえるからです

だから、「とりあえず」というような気持ちでは
案の作成をしないようにしています。
実は、最初の提案で提示する内容は
ほとんど基本設計の一歩手前くらいまでやります。

そして、それを共有できることを確かめてから
竣工までの道のりを一緒に歩いていくわけです。

その向こうに、笑顔があると信じて。。。

昨日は「大井の家」にTVasahi<建もの探訪>の撮影が入り、
主要な部分は立ち会っていました。

「笑顔」が伝わると良いなと思います。
今のところ4/20の早朝に放送予定だそうです。

それは奥座敷の...2008/03/21 10:04

闇の中で鈍く光る
発売された雑誌「建築知識」の2008.4号
水廻りの連載で「南青山の家」が取り上げられています。

この住宅には2カ所の対照的な水廻りがあります。
3階の水廻りは就寝スペースと連続し
この写真の水廻りは一番<奥>となる場所に
置かれています。

<奥>の場所を考えたときに
頭にあったのは谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』。
闇の中で鈍く光る奥座敷の金屏風...です。

インタビューではその辺りに焦点が置かれて
取り上げられています。

(掲載写真は、ちょっと明るさが調整されていますが)

是非ご覧下さい P157です。

「本牧の家」 オープンハウスを行います2008/03/19 17:23

外壁の一部です

クライアントのご厚意により「本牧の家」 のオープンハウスを
行うことになりましたので、お知らせさせていただきます。

■ 日時:2008年 3月29日(土) 11時〜18時

場所:横浜市中区

設計依頼を検討されている方、建築・メディア関係の方、
当方の建築に関心を持っていただいている方などで
内覧ご希望の方は
・お名前、所属、連絡先、人数などを記載の上
3/26までにメールにて
ご連絡下さい。

詳細の案内をメールにてお送りします(要申込)

※ただし小住宅でもありますので申込数を限定させていただきます

グランピアッセリュクス2008/03/17 18:21

これは、郊外プランの断面です

年末にかけて、ちょっと大変な検討と案の作成をしていました。

もう、資料請求が出来るようになったので
お知らせしますが、INAXの新しいキッチンのために
仮想プランを3つ作成したのです。

面白いコの字型のプランになったキッチンで
これに合うと思われる空間をイメージでつくって欲しいという
依頼でした。

1.郊外の平屋
2.都心の旗竿敷地
3.マンションのリフォーム

という3つのパターンを想定する敷地づくり(!)から
プランニング、手描きパースの作成までやりました。

実際は、設計作業の少し手前くらいまでの仕事量になり
なかなか大変でしたが、出来上がったカタログを見ると
突然、ラフスケッチが出てきて
一般の方々に「建築家の仕事」を少し知っていただくためには
良かったのかも知れないと思っています。

是非ご覧下さい。

●「グランピアッセリュクス」カタログ請求はこちら

●MLブログでの紹介はこちら

螺旋2008/03/15 09:54

パンフレットの言葉

インドからもどってきて翌日
カミシマチナミさんの秋冬ショーに伺いました。

綺麗な深いオレンジで演出されたステージ
オレンジが自ら光ろうとしているような
微妙な照度が設定されていました。

はじまると、エスニックな空気の音楽
シルエットで映し出される寺院...

テーマは「螺旋」それは渦巻き
エネルギーと繋がる...と書かれている。

様々な素材を組み合わせ、イメージを紡いでいく
不思議な切なさが漂う...

旅をしている服、それは続いている。

ふと、まだインドから戻ってきていないような
感覚におそわれる...

天窓のなかに2008/03/13 13:30

天窓の下地作業
きっと、不思議な映像に見えるでしょうね

これは塗装屋さんが天窓の部分に頭を入れて
下地をつくっているところです。

「本牧の家」はシンプルな素材感で
光の操作をしようとしているので
実はこの下地づくりがかなり重要です。

今日あたり、吹き付け仕上げが行われています。

週末には完成に近い姿が見えてくることでしょう...

帰国してから、随分バタバタと動き回っていますが
色々な仕事を同時並行して考えています。
インドというあまりに強烈な刺激の中にいったん身を置いたお陰で
色々なことが新鮮に見えているところがあります。
面白いものです。

インド経営大学2008/03/11 19:35

インド経営大学

ルイス・カーン設計の「インド経営大学」。

この写真から外の日ざしの激しさが少しは伝わるだろうか...

通路空間を大きく取るということが
いかに熱や光、風をコントロールすることに
関与しているのか...
やはり、訪れてはじめて実感できた部分だ。

アーメダバードでこの建築を見ていたときは
夜行列車明け、そしてお腹をひどく壊していたときだった。

辛い中でも、いや...だからゆえにか
建築に「守られている」感覚が分かる。

日本に帰り、日本食を食べているうちに
下痢はピタッと止まりました。

つくづく<日本人>だということを痛感します。