薄さとは...2005/08/19 13:44

本日発売の新建築 住宅特集-9月号 -P146「在来工法ファイル」(文:趙海光氏)に
「茶畑の家」が取り上げられています。
建築家しかやりえない(やろうとしない)仕事を探しているうちに、この住宅に行き当たり、アトリエに来られました。そして、後日「茶畑の家」に同行させて頂きました。
趙氏のインタビューは、この家の特殊な工法に限らず、<建築家>として、どんなことを求めているのか?...と、かなり本質的な部分に質問が及んだことが強く印象に残っています。
<薄さ>そして、<ハイとロー>というキーワードでされている分析は非常に興味深く、自分自身の建築に対するスタンスも、改めて見つめ直すきっかけになりそうです。
自分の仕事をする上では、それぞれ様々な条件があるので、選択肢は無理にそぎ落とさず、されど、完成まで自分が信じることの出来ることをチョイスしていきたいと思っています。
 自身の気にならないことには、執着しません。その辺も<薄さ>という言葉を引き出す要因になっているかも知れません。
 反面、キーになると感じることには、納得いくまでしつこく突き進んでいくところがあります。
この家を通して、(多分)複雑性の集積である自分の中でも、ある一つの側面を浮かび上がらせてくれた様な気がしています。