忘れ去られた水辺 ― 2007/09/03 10:48
土曜日に、日本大学・海洋建築工学科の後期課題作成のため
打合を行い、そのまま計画想定敷地に行きました。
この写真はそこで撮影したものですが
水辺との間が道路になっていて、内側に仮囲い。
高い倉庫が建つようです。
きっと、この水辺は「忘れ去られたよう」に
意識されることもなく...
この水面を生かしたギャラリーと集合住宅の提案を、
学生には求めていくことになります。
現状に対する問題も感じながら挑んで欲しいものだと思います。
打合を行い、そのまま計画想定敷地に行きました。
この写真はそこで撮影したものですが
水辺との間が道路になっていて、内側に仮囲い。
高い倉庫が建つようです。
きっと、この水辺は「忘れ去られたよう」に
意識されることもなく...
この水面を生かしたギャラリーと集合住宅の提案を、
学生には求めていくことになります。
現状に対する問題も感じながら挑んで欲しいものだと思います。
秋の回路、夏の余韻 ― 2007/09/04 22:43
いつも、多摩川の花火大会が終わって1,2週間後に
小さな、花火大会があります。
打ち上げ地点は川崎市の花火大会よりも近く
のんびりとした感じで、いつもゆったりと
屋上で見ています。
今年も、ちょうど虫の声がし始めた頃、ありました。
(この写真はクライマックス近くの大きな花火)
今日は蒸し暑い1日でしたが
一気に秋の気配。
秋になると別の回路が<開く>ような気がいつもしています。
心なしかそれを楽しみにしている自分も・・・
小さな、花火大会があります。
打ち上げ地点は川崎市の花火大会よりも近く
のんびりとした感じで、いつもゆったりと
屋上で見ています。
今年も、ちょうど虫の声がし始めた頃、ありました。
(この写真はクライマックス近くの大きな花火)
今日は蒸し暑い1日でしたが
一気に秋の気配。
秋になると別の回路が<開く>ような気がいつもしています。
心なしかそれを楽しみにしている自分も・・・
ずっと気になっていた国 ― 2007/09/14 09:28
ずっと気になっていた国、ポルトガル。
今まで訪れたことのなかった彼の地に
一人旅で行ってきました。
この写真は北の都市ポルトの夕景です。
アニメ「魔女の宅急便」の街のイメージにあるとか...
今回の主目的はアルヴァロ・シザの建築を巡ること。
シザ事務所に勤務されている日本人スタッフの方に、お世話になり
詳細なアクセスも入手、電車・バスを乗り継いで一つ一つ巡りました。
私にとってのシザ作品については、今ゆっくりと頭の中を整理しているところです。
うまく纏まりそうであれば、近々連載「響きのかたち」で
取り上げたいと思っています。
何か「深い」ものを感じました。
直行便がないため、アクセスにほぼ24時間。
ポルトから入ってリスボンから抜ける正味6日間、本当に良く歩きました。
今まで訪れたことのなかった彼の地に
一人旅で行ってきました。
この写真は北の都市ポルトの夕景です。
アニメ「魔女の宅急便」の街のイメージにあるとか...
今回の主目的はアルヴァロ・シザの建築を巡ること。
シザ事務所に勤務されている日本人スタッフの方に、お世話になり
詳細なアクセスも入手、電車・バスを乗り継いで一つ一つ巡りました。
私にとってのシザ作品については、今ゆっくりと頭の中を整理しているところです。
うまく纏まりそうであれば、近々連載「響きのかたち」で
取り上げたいと思っています。
何か「深い」ものを感じました。
直行便がないため、アクセスにほぼ24時間。
ポルトから入ってリスボンから抜ける正味6日間、本当に良く歩きました。
「1分間 証明写真」 ― 2007/09/18 18:33
この大きさの写真で分かるだろうか...
アヴェイロという街から日帰りで電車に飛び乗り
コインブラという街に行ったときのこと
列車を待っていて、突然の日本語にふと目がとまる
「1分間 証明写真」...って
他はポルトガル語になっているのに、なぜ...と思う。
私が一人ポルトガルを歩いているとき
妻は大阪でコンサートをしていました。
元宝塚歌劇団の舞風りらさんとの舞台。
好評で、東京公演もあるとか... 当日の写真はこちら
旅先にスケッチブックは持っていたけど、毎日現れる建築や街と
必死でスケッチしながら対話をしていると
しばらく、設計中の建築から離れる。
しかし、これは本当に大切な時間。
帰国後に見つめ直すと、また少し違って見えるのだから...
アヴェイロという街から日帰りで電車に飛び乗り
コインブラという街に行ったときのこと
列車を待っていて、突然の日本語にふと目がとまる
「1分間 証明写真」...って
他はポルトガル語になっているのに、なぜ...と思う。
私が一人ポルトガルを歩いているとき
妻は大阪でコンサートをしていました。
元宝塚歌劇団の舞風りらさんとの舞台。
好評で、東京公演もあるとか... 当日の写真はこちら
旅先にスケッチブックは持っていたけど、毎日現れる建築や街と
必死でスケッチしながら対話をしていると
しばらく、設計中の建築から離れる。
しかし、これは本当に大切な時間。
帰国後に見つめ直すと、また少し違って見えるのだから...
樹木園休息所 ― 2007/09/22 18:32
箱根プリンスホテルから緑あふれる道を
20分ほど歩くと、樹木園にたどり着く。
箱根神社に分社がある九頭龍神社に参拝して
しばらく歩くと、樹木園休息所がみえてきます。
現在は使われていませんが、これは村野藤吾の作品。
地面から生えてきたような足元や様々なディテールが
「村野作品」であることを語っています。
あたりの緑も色濃く、都会から一瞬どこに来たのだろうと
我に返るような深い色合いです。
車を飛ばして、ひとときの充電。
20分ほど歩くと、樹木園にたどり着く。
箱根神社に分社がある九頭龍神社に参拝して
しばらく歩くと、樹木園休息所がみえてきます。
現在は使われていませんが、これは村野藤吾の作品。
地面から生えてきたような足元や様々なディテールが
「村野作品」であることを語っています。
あたりの緑も色濃く、都会から一瞬どこに来たのだろうと
我に返るような深い色合いです。
車を飛ばして、ひとときの充電。
ギタートリオ ― 2007/09/25 13:36
週末、「黒箱-渋谷H」に伺いました。
アフターケアではありません。
なんとバンドのリハーサルです。
クライアントであるHさんのご手配で12月に演奏の機会を
持てることとなり、久々に昔一緒にやっていたB+Drと
インストのギタートリオをやろうと思い立ったのです。
実に、人前での演奏は8年ぶりになります。
練習できる回数が少ないこともあり
シンプルな構成のオリジナル曲をいくつか創り
セッションに近いカタチで組み上げていきます。
さすがに気心の知れた2人。
高いテクニックで、すっと方向性を探ってくれます。
忙しさを理由に随分長い間、音楽活動を休んでいましたが
久々にアンサンブルをすると、「音楽」の回路が戻ってきます。
これは、設計に対してもいい刺激になります。
やはり、私の場合はこういうバランスを取らなくてはいけないのだろう...と
改めて思いました。
(写真はHさんの撮影です)
アフターケアではありません。
なんとバンドのリハーサルです。
クライアントであるHさんのご手配で12月に演奏の機会を
持てることとなり、久々に昔一緒にやっていたB+Drと
インストのギタートリオをやろうと思い立ったのです。
実に、人前での演奏は8年ぶりになります。
練習できる回数が少ないこともあり
シンプルな構成のオリジナル曲をいくつか創り
セッションに近いカタチで組み上げていきます。
さすがに気心の知れた2人。
高いテクニックで、すっと方向性を探ってくれます。
忙しさを理由に随分長い間、音楽活動を休んでいましたが
久々にアンサンブルをすると、「音楽」の回路が戻ってきます。
これは、設計に対してもいい刺激になります。
やはり、私の場合はこういうバランスを取らなくてはいけないのだろう...と
改めて思いました。
(写真はHさんの撮影です)
それぞれの「倫理」 ― 2007/09/28 09:30
「本牧の家」が着工して、現在基礎の鉄筋を組んでいます。
木造の2層、多角形のプランなので基礎には
いくつかの方向性が重なり合います。
来月の上棟に向け、打合も進んでいます。
ところで、最近クライアントと打合をしていて
一番困るのがスケジュールを聞かれるときです。
設計に時間をかけてじっくりとというスタンスは変わらないので
その点はご説明をすればいいのですが、今年の基準法改正によって
本当に、確認申請のためだけに2,3ヶ月余計にかかる可能性があります。
建築士は悪いことをするはずだ...という性悪説が前提となっていて、
偽装をしていた数人以外の設計者はみな大きな影響を受けているはずです。
いままでは、それぞれの「倫理」が支えていたわけですから...
ここに実態が書かれている記事があります。参考まで。
木造の2層、多角形のプランなので基礎には
いくつかの方向性が重なり合います。
来月の上棟に向け、打合も進んでいます。
ところで、最近クライアントと打合をしていて
一番困るのがスケジュールを聞かれるときです。
設計に時間をかけてじっくりとというスタンスは変わらないので
その点はご説明をすればいいのですが、今年の基準法改正によって
本当に、確認申請のためだけに2,3ヶ月余計にかかる可能性があります。
建築士は悪いことをするはずだ...という性悪説が前提となっていて、
偽装をしていた数人以外の設計者はみな大きな影響を受けているはずです。
いままでは、それぞれの「倫理」が支えていたわけですから...
ここに実態が書かれている記事があります。参考まで。