ハナミズキ2007/05/02 18:57

剪定のしすぎで枯らしてしまった坪庭のソヨゴ
何となく、すぐに新しい木を入れる気になれずに
数年経っていたのですが、この春にハナミズキを迎えました。

沢山花芽のついた元気そうな一本を沢山の候補から選び
開花の様子を毎日楽しみにしながら見ていました。

ちょっと、連日の無理がたたり現在風邪をひいていますが
それに合わせるようにハナミズキの花びらも
ここ2日間ぐらいで散っていきます。

早く回復するように「身代わり」になってくれているのかも・・・
等とつい考えてしまいます。

怒濤の一ヶ月2007/05/08 20:55

怒濤の一ヶ月

ここ最近ないほど予定がびっしりと詰まった1ヶ月でした。
週二日の大学、原稿の〆切もありますが、イレギュラーの取材やら
勉強会やら。
やっと明日からまた青山の住宅の追い込みに
本格的にかかれます。

写真は、そんな中、大学時代の友人が
帰郷していたのを機会に訪れたGW中のミッドタウン。
いや、エスカレーターに乗るのに行列の出来るような凄い状況で
人当たり(?)してしまい、表参道のSPIRALへ避難してお茶を飲みました。

いろいろ、難しいデザイン検討が進んでいます。
気合いを入れて、「建築」へと向き合いつつ、走ります。

驚きました2007/05/10 14:20

二子玉川で、電車までに少し時間があると
良く駅の中にあるブック・ファーストに寄ります。
いつものように書棚を眺めていると
「ガレージのある家 best100」という本が目にとまりました。

どんなものが紹介されているのか?
とパラパラ見ていてびっくり。
自分が載っていました。

以前取材を受けたものを、再構成したもので
お知らせを受けていたのかも知れないですが
驚きました・笑
早速1冊購入。

土地を読む2007/05/15 09:34

敷地から水辺越しの風景をみているところ
月島

隅田川から引き込まれた水路に囲まれるように
この一帯はある。
後ろには再開発による高層マンションが建ち並び
その前には住吉神社とその緑が映える。

日大 海洋建築工学科ではこれからやる2年生の住宅課題敷地を
この水辺に面した場所から2カ所選んで設定している。
昨日は、授業として各班ごとに敷地を見に行きました。
敷地の見方や、周囲の状況などから
<土地を読む>ことが、出来るきっかけとなればと思います。

希望者はその後「大井の家」の現場見学へ。
コンクリートだけが終わった状態を見ることは
学生のうちはなかなか出来ない体験だったことでしょう。
6月に完成状態を見たときに、「僕が見ようとしていたもの」に
気付くだろうか...

居場所2007/05/16 10:12

昨日は、明治大学2年生の第一課題提出日。
講評に岡田彩子さん をお招きして一人ずつ、発表していきました。

課題は新宿御苑に建つレストハウスの建て替え。
そして、廣部班のテーマは「<居場所>のあるレストハウス」でした。

それぞれの感じる<居場所>について考え
それは、ここを訪れる人と共有しうるものなのか?
デザインの良し悪しと共に、その部分が問われました。
力作が多く、ギャラリー展示となる優秀案2つを選ぶのは
悩ましいところでした。

深い音2007/05/17 15:45

写真はGWに自宅に入った雑誌の取材風景です。

夕方のある瞬間に、一筋の光が室内に射し込みはじめます
その一瞬を捉えている光景

建築が音楽の要素を持ち始める一コマです。

昨晩は連載の打合とGAギャラリーを経由してオペラシティへ
村治佳織のデュオコンサートを聴きに行きました。
2本のギターを聞きくらべると、まず楽器の音色が全然違います。
ロメロ氏の楽器は立ち上がりが強くて、鋭い感じ。
凄く繊細で正確な村治さんの演奏を支えている楽器は
実は、大変に深い音のする楽器だと感じます。

演奏の違いはもちろん、そういう点を見ても楽しめるコンサートでした。
ちょっと、多忙な最近の中では時間感覚のゆったりしたひととき
癒されました。

●設計室では現在、共に<音楽的空間>を目指してくれる
 設計スタッフを募集しています
 詳細はこちらを参照してください

この仕事をしていて2007/05/21 10:28

昨日は3ヶ月以上、悩みに悩んでまとめた「南青山A」の
基本提案を見ていただく打合を行いました。

通常、日曜日は休みにしているのですが
NY出張から土曜日に戻られて、すぐにでも見たい!
という気持ちに応えての打合でした。

打合場所はパークハイアット東京のピークラウンジ。
明るい場所で拝見したかったと言われたクライアントの設定。
気持ちの良い空と竹の植えられた空間で
今まで検討してきたスケッチをまとめたもの

提案の図面、模型、パース
と言う順番で見ていただきます。

私の場合は最初の提案に関しては
ラフな状態で見ていただかないようにしています。
それは、一つは私自身が納得していない状態で
見ていただく事への抵抗感。
それから、途中段階のものを見ることによって
建て主さんに生じる不安感を危惧しているからです。

この案で!と一つの案に煮詰めてから模型をつくり
パースもかなりの点数を水彩で描いて
提案書にまとめます。

そこまでしないと、その案は「伝わらない」と感じています。

それゆえに、提案書を見ていただくときは
実際かなり緊張します。
自分が走り続けていた方向はクライアントにとって
別の方角を目指していなかっただろうか...と。

はじめて、案を見ることとなるクライアントの緊張感も伝わってきます。
そして、それをある程度理解していただくには、それなりの時間がかかります。

打合をはじめて1時間。

クライアントの表情に、深い笑顔をみたとき...
この仕事をしていて良かった、と思える瞬間の一つです。

変わらぬ風景2007/05/22 09:47

変わらぬ風景がそこにはあった

久しぶりに「MC’s」に寄った。
新京成線、高根公団駅のすぐ近くにあるこのジャズ・バーは
大学のために下宿をはじめた前年にオープンした。
偶然、アパートをかりた高根公団で見つけ
ここで設計課題のスケッチをしながら
(外でスケッチをする習慣はこのころから...)
色々なジャズのレコードを聴かせてもらい
コーヒーや色々なことにこだわりを持つことを学び
お酒の味も覚え、時には父親のように接して貰ったマスターだった。

ビルが建てかえになるために、7月頭で一旦閉店しなくてはいけない
その後は、今のところ未定...だと言うことです。

改めて聞くと、マスターが脱サラをしてこの店を始めたのは
自分の年齢の頃だそう。
それから20年。時の流れを感じた瞬間でした。

大きなマイルスのパネルは今さっきまで見ていた20年前のように
佇んでいます。

貝殻のなかに2007/05/25 10:27

海辺に置かれた貝殻の中に包まれながら
一筋の光が射し
音の反響するのを楽しむ

「海辺の家S」の基本設計が終わり、CGなどアップしました

火曜日は、明大学生有志と出題した住宅課題の敷地にいきました。
それから、お茶の水でレモン展+講演会へ

講演会は明治大学の主催なのですが
私の卒業設計というテーマで、今活躍していて、レモン展に入選していた
建築家などのお話を聞くというもの。
確実に「時代」をあらわすのが卒業設計だけれども
その根底にあるのはその人「個人」。

人となりの現れ方、時代の捉え方などについて
考えさせられました。

そう思うと、自分の卒業設計はある意味、マイペースに
その時興味があることだけをやっていたのだとも感じました。

辛抱強く2007/05/30 18:37

月曜日に不調ながら大学にいったところ
晩に発熱。昨日は明治に行く予定でしたが「はしか」で全学休講。
助かりました...。1日休息。
今日は、寝てもいられず、大井の現場で手摺の曲げ作業などの立ち会いです。

図面では表現しきれない部分
そして
その職人さんの技に左右される部分
必ずしも設計の時に考えていたラインがベストとは限らない。
今日も3時間ほど針金を曲げたりしながら
立ち会い、どんどん修正を加えていきます。

この写真の部分は、比較的分かりやすいので、コンクリートに直接
ラインを描きました。
それを真っ赤になるまで炙りながら、曲げていきます。
鉄の気持ちを聴きながら辛抱強く向き合わないと
こういう線は、決して柔らかく仕上がらない。