低く赤い太陽2006/12/20 16:51

低く赤い太陽が、随分早い時間に落ちる
冬の1日は短い。

イベントにお誘いいただいて、月曜日はイタリア文化会館に行ってきました。
ガエ・アウレンティ設計の建築は、一時期景観論争を引き起こしましたが
現物を見ると、なかなか渋いいい赤でした。
ホールの椅子などまで、イタリアを感じさせるデザイン。

そのイベントでは、竹山聖氏のお話を聞くことが出来ました。
<文明>と<文化>の違いを軸にされた話は深く
考えさせられました。
その後竹山氏とお話しする時間も持て、学生時代
ギャラリー間の展示「不連続都市」に大いに刺激を受けた私には
大切な時間になりました。

●明日発売の「新しい住まいの設計」に「黒箱-渋谷H」が掲載されます
 表紙にも使われていますので、是非ご覧ください

コメント

_ IGA ― 2006/12/25 23:35

イタリア文化会館の“赤”は、好きな風景です。
武道館越しに毎朝、皇居の新緑と、夏の濃緑と、紅葉と共に、
都心とは思えない広々とした風景の一部として眺めています。
それは、贅沢な風景のアクセントになっています。
規制すべき景観は、東京の他の街のあちこちに
数え切れないほど存在します。そっちが先だろっ!という感想です。

_ hirobe ― 2006/12/26 08:21

コメントいただきありがとうございます!
この日も、講演終了後、竹山先生はじめみなさんと
「いいよね」と改めて言いながら千鳥ヶ淵側からも見ながら歩いていました。
風景を形作るのは、単純に色ではなくて、佇まいとその<質>だと思います。
そういう意味では、本当にピリッとしたスパイスがヨーロッパのかけらを
運んできてくれたような景観を創ってくれていますね。
東京の都市景観の問題は、外から来た文化にはなく
「自分たちが積み重ねてきたもの」の中にあるような気がします。

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