それを共有すると言うことの意味2007/10/01 18:01

今日から日大の授業開始です。

課題の説明をしてから、それなりの時間をかけて
一人一人の自己紹介をしてもらいます。
設計をすると言うことは「自分自身と向き合う」こと
それをカタチに出来るか...
1月中旬まで2つの建築を構想する中で、それを探っていくことになります。

この土日は富士スピードウェイにF1を観に行っていました。
中継を見始めてはや20年ぐらい。実ははじめての本戦観戦。
そして、色々と報じられていますが
30年ぶりに開催された富士では実に色々なことが起きました。
その一つがこの写真。気合いを入れて取った1コーナー席。

見事に走行ラインもコーナーの飛び込みも見えません。 仮設部分の客席勾配を設計ミスしたのでしょうけれど
席についたときはがっかりしたものです...

道路陥没によるバスの足止めも、新松田駅からのバスだったので
もっとも影響を受けました。
雨の中、草むらや土の上で
立ったまま最初の1時間はまったく1歩も動かず。
その間何が起きているのかまったくアナウンスも無し。
不安の募る中どんどん暗くなってくる...
そして、並びはじめて4時間後(!)の夜9時頃やっと
バスに乗れたわけです。そこから新松田の仮設バスターミナルまで1時間ほど。
そこから駅まで歩いて20分。4時に出たのに家に帰り着いたのは
11時半でした...。

翌日、決勝日は余裕をみて早めに家を出ました。
それで、ショップを観たりオープニングセレモニーをみたりしようと
思っていたわけです。
バスに乗るところまでは順調。これはゆっくり出来そうだと思ったのですが
サーキットの2キロ手前ぐらいからバスが止まり
そのまま、まったく動かなくなりました。
このままでは、決勝スタートに間に合わない...というわけで
みなバスを降りて歩き始めました。
結構な坂道、迫る時間、寒さ対策で厚着をしているので汗が噴き出し..

報道されている内容によると、決勝スタートに間に合わなかった人は85人、ということですが
実は何千、何万(?)という観客がこうして歩いていたわけです。
そもそもは、マイカー渋滞を起こさないためのバス輸送ですが
今後の開催に課題を残した結果になったことでしょう。

スタンドには、ゆとりで到着、の予定が席に着いたときは既にスタート3分前。
雨に濡れながら冷汗をかきました。

帰りは、早めに席を立ったこともあり1時間半ほどでバスに乗れました。
それで、「幸せ」を感じてしまうのだから面白い・笑

しかし、あれだけの状況にもかかわらず、切れてしまうとか
文句をいうとか、そういう人の少なかったのは凄いことだと思いました。
モータースポーツを愛する人々の純粋さかも知れません。

世界一の技術、世界一のドライバーがある時、ある場所に、集まる。
それを共有すると言うことの意味や、そこから生まれる
人々のエネルギーを感じた週末でした。

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